「もしかしてあたしヤったの」
「ああ」
無表情のままタバコを吸いながらどこかを見ながら答えた。
あたしはヤったんだ…
こいつと…
知らぬ間に…
「お前最低」
「お前も最低」
「なんでよ」
「俺の抑えてた理性をぶっ飛ばしやがったから」
「そんなの知らねーよ」
あたしは絶望的になりながらもとりあえずパンツを履き短パンとTシャツに着替えた。
「ヤってねーよ」
とても小さい声だったためあたしは聞き取れ無かった。
「え?」
「だからお前が風呂いつまでも出てこねーで見に行ったら寝てっからここまで連れて来て寝かせたただそれだけだ」
ムスッとそっぽを向いて言うとタバコを吸い終え灰皿に潰した。
「はぁー…」
良かった。
でも何で上半身裸…
「なんで上半身裸なの」
「俺も風呂借りた上は汗かいたから着てなかっただけ」
「…」
なんで汗かいたの?
「何で汗かいたってか」
あたしが心で思ってた事を言われビックリした。
