「ここにいろ」 テレビを見ながらぶっきらぼうにそう言った。あたしも飯を作ってもらっときながら…と思うと今回ばかりは言うことを聞いてカーペットにあぐらをかいた。 ……。 ソファーに座りながらテレビを見てるこいつの綺麗な横顔にいつの間にかあたしは目を奪われていた。 「やっと俺に惚れたか?」 「えっ…あ…違うよ」 テレビの方を向いたままニヤッと笑いながら言った。いきなりであたしは動揺を隠せなかった。 あたしは下に顔を伏せた。