「あたし女だよ」 「「「え!?」」」 女子達の声が重なった。皆血の気が引いたように真っ青になってさっきよりもさらに驚いていた。 でもまぁしょうがない事実だし。 「それはあたし達の勘違いでした!!すいません!でもチョコだけは受け取ってください!先輩のために気持ち込めて作ったものですから!」 一人の子がそう言うとあたしは何となく悪いことした気分になった。 「ありがとう。ごめん」 あたしは皆のを受け取った。 「でも千秋先輩が女の人って知っても好きですから!」 皆は一言言い残し去って行った。