「大丈夫だよあたしも同じようなもんだから」 「えっ?」と顔をする新城喜一をよそ目にあたしはポケットに手を突っ込みながらだらし無く屋上を後にした。 青い空の下あたしは木崎雷の真実を知った。 あたしと似てる…。 あたしの人生と照らし合わせるとあたしと木崎雷はとても似ていた。 何かが引っかかっている。 だけどそれが何なのかが分からない。 あたしは見つかるはずもない答えを探し続けてた。 見つかるはずがないのに…。 そうしてあたし達はまた一歩大人に近づいた。