“お前頭大丈夫?” 夢で言われ現実でも言われ… あたしはヨロヨロと立ち上がりそいつの胸倉を掴んで怒鳴っていた。 「お前の頭の方が大丈夫かよ!!!」 何に対しても冷めてるあたしがここまで怒鳴ったのは始めてだった。 怒鳴る相手何ていなかったから。 「千秋も怒鳴るんだ」 平然とした顔でそう言った。 「気安く名前で呼ぶな」 「そんな怖い顔すんなってかわいい顔がだいなしだぜ」 そう言いニッと笑いながらあたしの頭をクシャクシャとして出口へ向かって行った。