ついた… 「はなせ」 いまだにしっかり繋がれて離れない手をあたしは早く離したかった。 「無理」 「は?つかお前なんなの」 「お前って誰」 「うわっ…」 あたしは一気に壁に押し付けられた。 あたしの目の前には後数㎜で唇がつきそうなくらい近くに綺麗な顔があった。 「俺の名前は?」 甘くとろけそうな声で言うそいつにあたしはつい顔が熱くなった。