星あるところ、光あり。
光あるところ、星あり。

互いに引き合う二つの偶然。
両極になれない二つの必然。
故に絡み合う、二本の運命の糸。
紡ぎ、編み込まれていくのは幸福か、はたまた不幸の産物か。
答えはそのどちらでもなく、全く違うモノである。
しかしそれは、目で見ることができなければ耳で聴くこともできない。鼻で香ることができなければ舌で味わうこともできない。肌で感じることが出来なければ心に思うこともできない。

そう。
何も分かりはしないのだ。

光と星は暗闇を歩む。
もとより『無』だったかのように認識されない希薄な存在。
けれど無視はできない、大きすぎた広がり。

結局、光と星に関わりなどありはしない。
それでも求め合うというのなら、螺旋は奇妙に形を変え、秩序を掻き乱すことになりうる。

二つは出会ってしまうべきでなかった。巡り会う必要などなかった。