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“ちょっと待て────何なんだこれは……!”

“なに、少しばかり『体験』してもらうだけだ”

“体験? 『実験』の間違いだろ……? 引き受けないぞ、こんなことは!”

“気にすることはない。体験してもらうのは『君』であって、君ではないのだから”

“……? それは一体、どういう────”

“すぐに解るさ。だから、早くこれを”

“お前……何かおかしいぞ! どうしちまったんだよ、おい!”

“僕は普段通りだ。おかしいのは、僕をおかしいと思う、君のほうだろう?”

“な……に……くそっ、何だ、何なんだっていうんだ────!”