アレイド「あー。なんだ」

シルク「……?」

アレイド「代わりにこんなことしか、してやれないけど」

言葉の意味がよく分からなかった。
“代わりに”と言うのは何なのだろうと首を傾げてみたけど、特に思い当る節はなかった。

頬を掻き、私からおもむろに視線を外すアレイドは、どこか表情を誤魔化していたのかもしれない。
私はそれが、薄暗く見えていたかもしれない。

アレイド「……野暮か」

私が言葉の意味を訊くでもなく理解するでもなく、誤魔化しは誤魔化しのまま進展はない。

すぐに笑顔に戻られては、気に留める理由も特に見当たらなかった。

今思えば。
それは『謝罪』の意味が含まれていたのだと思う。


────何の?


アレイド「どうだった?」