次に、エンドレスルーム。


直樹の勘違いで殺し合いしそうになったが、二葉が一瞬でアナウンスを解読した。


たったあれだけのメッセージを、あんなに簡単に解読できるだろうか。


それも、色々試したわけではなく、一発で脱出成功。


最後に、さっきの迷路。


ガイコツから逃げているとき、二葉は行き止まりの道を選らばなかった。


これは、偶然だろうか……


あんなに適当に走ったのに、やり過ごすまで行き止まりがないのは幸運と言うより出来すぎだ。


どれも二葉が敵と言えるほどの理由はない。だが、考えてみれば拓馬と同じくらいに怪しいかもしれない。


だが、もしその推測が正解なら、二葉と拓馬では敵の可能性が格段に違う。


知っていることを全て話している拓馬はまだしも、二葉は知らん振りをしていると言うことになる。


なぜ、知らん振りをしなければならないのか。


答えは一つ。


敵だからだ。


ただ、推測だけで敵だと決定してはいけない。


二葉は調べる方法が、一つだけある。


クリアしたときに、生き返らせて確かめてみよう。


まさか、二葉が敵かもしれないなんて……思ってもみなかった。


それと同時に、拓馬は敵ではないような気がしてきた。


敵なら、とっくに俺を殺しているはずではないのか……?拓馬の強さは、知っている。それに、CGと言う真実もあった。


スクロールでは、分かれ道、三本道、オマケに十本の道を全て正解……その確率は、60分の1だ。


これが攻略本でなくて何だ?


これも幸運で済ませる気なのか……俺……?