「…あの、文芸部の人ですよね?」 私は戸惑いながらも素直にうなずいた。 とは言っても、友達に頼まれて人数集めのために入部しただけなんだけど。 すると彼は、人なつっこい笑顔を浮かべて、 「やっぱり。校庭から見えたんで」 明るく言った。