「せんぱーい。音量」 委員の後輩が、私を呼ぶ。 「あ、ごめんね。音量は―……」 まったく気づいてなかった。 この“二度目の出会い”が、 私の未来を大きく変えることになるなんて。 その時はまだ、何にも気づいてなかった。