じゃあ、と言ってバイクに跨ろうとするリンの腕を掴んだ。 (マズい。俺に触られるのが嫌だって――) 3週間前に言われたことを思い出した。しかし、遅かった。頭よりカラダが先に動いてしまったから。 歪んだリンの顔をみて、腕を離したが、また違うことで歪めていたことがわかった。 『もしかして…足…』