唇を離し、首筋にそれを押し付けたとき、リンの口が開いた。 「……やめて…………。」 目はこぼれんばかりに潤い、口からは拭いきれていない液体が滴る。 真っ赤に高揚した頬。それに肩で息をしているようだ。 首筋には朱い華……。 俺は…なんてことを……。 『リン……』 「僕に触るなって言っただろ!」 そう言って、手を払いのけられた。