だからこそ





空気がピンッと張った中

普通なら嬉しくて仕方がない中


私が発した言葉は最低だと思う







「え?」



その誠の声を聞いたあと、私は誠の側を去った


「バイバイ」


立ったままの誠を少し見て、私は悲しみながら帰った


本当はずっと一緒に居たかった


本当はずっと誠を愛したかった










私が誠と別れた次の日から、誠からのコールが絶え間なく鳴り続く

ごめんね…

という思いしか出て来なかった