龍馬とは妙な男である。
せっかくお田鶴との逢引までことが進行したのに、見知らぬ医者の娘の屋敷に忍びこんだ。相棒の馬之助も屋敷に忍びこんだ。「どうぞ。雨戸を外しますから」
「相手は誰じゃ?」
「お徳という娘です」
龍馬はお徳の部屋へと忍びこんだ。「誰です?」
「龍馬というき。夜ばいにきよった」
お徳は相手をしてくれた。初めて女を抱く龍馬は興奮しきりだった。インポにはならなかった。ちゃんと勃起した。お徳は寝巻を脱ぎ、あられもない姿になった。
龍馬も裸になり、オッパイを揉んでしゃぶりついた。そして、あそこをまじかにみて愛撫した。しだいに濡れてくる。お徳は「はあ、はあ…」と息が荒くなる。
これは突かねば……龍馬はクリトリスを愛撫しながらおもった。
腟の位置がわからない。するとお徳は龍馬の”いちもつ”を腟へと導いてくれた。
…はあ、はあ、はあ、龍馬さま…
…お徳! お徳! ……
挿入してピストンするまで時間がかかったが、なんとか無事に射精することができた。 龍馬は初セックスで気持ちよかった。が、お徳のほうはいまひとつだったようだ。
こうして、龍馬は本当の「女」を知った。
その壮快感のまま、龍馬は江戸へと戻っていった。
江戸の千葉道場に戻ると、貞吉も重太郎も涙をにじませてよろこんで出迎えてくれた。 ……土佐もいいが、江戸っこは人情がある…
龍馬はしみじみ思った。
土佐に帰っている間に、重太郎は妻をもつようになっていた。


