「ママなんだからそんな言葉使わないでよー」

「しかし私はご主人様より下なのです」

「お願い!パパのこどもなんだから!」

泣きそうになりながら言うニコラスに私は途方に暮れて「はい」とだけ言うとペペロンチーノの材料を取り出して即席レンジに入れた。

「ママってホントにロボットなの?」

興味津々に聞いてくるニコラスに私は笑いながら言った。
リリアに言われた、作り笑いで。

「そうです…あ…そうよ」

危ない…。敬語を使いそうになった。きちんと命令は…。