《開眼》

ようやく都捜索編完結と
なる第十一話です。

当初は第十話の一部でし
たが今まで散々引っ張っ
てきたのでいい加減には
終われないと感じ、急遽
回想や情景描写を入れま
したが想像以上の長さに
私自身も驚いています。

ですがここで隣国と国家
間の目論見・都の人柄や
知られざる苦悩・壱加の
ささやかな努力、そして
何より現段階での弥嘉の
迷いと決意を書くことが
出来たので個人的には大
いに満足しております。

また、<混沌>の直前まで
は都死亡説を採用しよう
としましたが、それでは
あまりにも残酷すぎると
考え結局はあの終わり方
に落ち着きました。先程
の話も併せて賛否両論が
あるのかもしれません。

今回もそこはかとなく弥
嘉の過去を匂わせてみま
した。出したからには最
後まで書き上げるつもり
ですが、暗い展開は決し
て免れないのでそこまで
読んで頂けるかというの
が最大の悩みの種です。