俺はラフな格好に着替えて
財布と電話、デジカメを持っておりた。

「行こう。」
「はい!!」



俺たちは近くの駅に向って歩いていた。

淳は身長が高く、180以上はある。
よくみると顔もイケメンで
多分、昔はモテていたと思う。

(ってか、力だと絶対俺の負けだな。)

「樹さん。電車が来ましたよ。」
「ん?ああ。」
「どーしたんすか?
俺の顔、何かついてます?」
「いや…。別に…。」
「そうっすか。」

俺たちは電車に乗り
5つ離れた駅で降りた。



「さて、ここからは俺の車で行きますよ」
「淳、車持ってんの?」
「いや…悠斗さんのっす。」
「ああ。アイツは金持ちだからな…」
「まぁ~乗って下さいよ。
ここの駐車場に止めてますから」
「おう。」


…。


「淳、何でこれを選んだ。」
「えっ?かっこいいから。」

淳が悠斗から借りて来たのは
赤のオープンカーだった。

「はぁ~。お前、今日何するか分ってる?」
「ターゲットの確認!!」
「こんなの乗ってったら
目立つだろーが!!!!!!!
調査に行くんだぞ!!調査!!」
「あはは………すんません。」
「ったく…今日は仕方ないけど
次は普通の車を借りてこい。」
「はい…。」
「行くぞ。」
「…かっこよくていいと思ったのに…」

(ダメだ。コイツ目立ちたがりやだ。
ある意味、厄介だぞ。)