気付けば私は、相良くんの腕の中にいた。 寝ぼけた相良くんが、ぎゅっと私を抱きしめていた。 「びっくりだよな、目ェ開けたら先生が隣にいたなんて」 「〜〜っ、その話はしない約束でしょ!引っ張ってきたのはそっちなんだから」 自分を抱き締める腕に驚いて小さく声をあげると、彼は目を覚まし、目をしばたたかせ、にたりと笑った。 『センセーって、意外に大胆だね』その言葉と共に。 そうして。