保健室ノ秘メゴト


暖かい背中。

腰に絡み付く、程よく筋肉のついた逞しい腕。

こめかみを擽る柔らかい金糸。


肌で、目で、匂いで。
全身で、彼を感じる距離にいる。
そして、


「逃げるなよセンセー…俺たち、添い寝する仲、だろ?」

笑いを含んだ低い声が、私の耳朶を舐め上げる。

同時に、背筋がゾクリとした。

「っ、やめ…!」



耳からの刺激に震える身体。

あの日から、
私は、相良くんに脅されている。