「じゃあ両手はこっちな」 と、次なる指示を出す。 相良くんに導かれるままに、両手は彼の首後ろに回された。 触り心地の良い髪が指に触れ、思わず撫でる。 相良くんが怒らないのをいいことに、艶のあるサラサラの茶髪を思うまま撫で回していると。 「はい、じゃ、さっきのもう一度言ってみようか、センセ?」 もはや隠す気はないのか、はっきりと意地悪で酷く楽しげな声を出した相良くんが、顔を上げる。