「よし、じゃあまず、上脱いで」 「は」 「早く」 「い、や、ちょ…?」 「…やっぱり嘘なん――」 「あー分かった、分かったから」 恥ずかしい、けど、仕方ないし、というか今更だ。 上を脱ぐだけ。と自分に言い利かせ、覚束ない手つきで服に手をかける。 相良くんが覆い被さったままは不自由だったが、なんとかボタンを全て開ける。