保健室ノ秘メゴト


「…じゃあ、俺の言うこと聞いてよ。それでいいから。」


もう先生のハジメテは仕方ないから諦めるけど、だから代わりに、俺の言う通りにして?

と囁く相良くんの声音が、変わった気がした。


いや、声に張りが出た、と言うべきか。

「…?う、うん…」


訝しみながらも私は頷く。

相良くんは私の胸元に額を乗せたままで、顔を見せない。