「二十五だけど」 「へぇ…教師になって何年?」 「三年、くらい…?えっと、うん、三年だ」 「その三年で、俺、何人目?」 「何人――?や、ちょ、待って、」 答えていっても分からなかった。 いや、それは正確じゃない。 相良くんが何を聞きたいのかは分かった。 だけど、 「なにソレ、なんでそうなるの」 それが分からない。 だって、私は言ったはず。 「相良くんだけだって……」 確かに、そう言ったのに。