やっと手に入れた温もりに絶頂感にも似た満足感を得ていたからなのか。


抱き締められた身体が案外華奢だったことに、気を取られていたからなのか。


こうなった原因を考えてみるけど、すぐに投げ出す。

私に抵抗する意思なんてない、から。


いつも手入れを欠かさない白いベッドの上で、相良くんを見上げる。

そのシチュエーションにくらりと眩暈がした。

もちろん疲労ではなく、悦びで。


「…相良くん」

今からきっと、私は彼に抱かれる。