あたしは郁也の彼女の背中を見ていた なんであたしに聞くのよ 彼氏の行きそうなとこくらい検討つかないの? そう背中に悪態をつく愚かなあたし 教室からカバンを持って校舎を出た ふと屋上を見上げた そしてドキリとしてしまった 郁也があたしを見ていたから その隣であたしに手を振る彼女 あたしは二人の視線から逃げるように走った チョコもらえたじゃない? 大事な大事な彼女から もう良いでしょ?