「私…永朋様にお返事したいと思いまして…」



「もう、返事はおきまりで?」



「えぇ…聞いていただけますか?」



「も、もちろんです」






頬を染める永朋。


無心の柚。





だが互いに相手の顔色などこの暗闇では見えない。





「私…」



「…」






ドクン…

――――・・


『お前…俺の女になれ』


『忘れたのか?お前は俺の女だって。迎えに行くって言ったろ?』


『柚!!お前は俺が守ってやる!!!』



瑠真様のお言葉一つ一つが頭をよぎっていく。



ダメよダメ!!

私は決めた!!



決めたのに…!!




どうして?




どうして忘れられないの?







どうして…








こんなに会いたいと願ってしまうのでしょうか?




“好き”


が抑えられなくなって…






私…



こんなにも瑠真様の事…
















想っていたんですね。