「どうして…?」 郁? 何故そんなこと言うの? 郁は私と永朋様が祝言をあげるように色々頑張ってきたんじゃないの? 「柚様…無理してるから」 「…」 「私は柚様にそんな顔してほしくないんです!!笑っていてほしいんです!!」 郁の言葉に足を止めた。 続くように郁も止まる。 「私には分かりますよ?」 「郁は私と永朋様が、祝言をあげるようにしていたんじゃないの?」 誰も居ない廊下。 静かな空間で2人は向き合って話す。