「あの…永朋様?」 静かに柚の言葉に耳を傾ける永朋。 「今夜また…お庭へおいでいただけますか?」 柚の言葉に目を丸くする永朋だったが… しだいに顔を桜色に染め 「もちろんです」 優しく返事をした。 私はもう決意したから…。 永朋様と祝言をあげて… 瑠真様のことを忘れる…と。 「皆様、ご心配をおかけいたしました」 永朋様の腕を解き、女中方や家臣方に一礼した。