「瑠真様。これはなんでしょうか??」


興味深そうに柚はそのフワフワしたものを指差している。




「なん・・・「わあ!」




瑠真が返事するまもなく柚はそのフワフワしたものをひぱっていた。





「グルルルルッ・・・」




花の中から桜色の毛をした子狐がでてきた。


威嚇をしている。




「柚!それ離せ!!尻尾だ!!」



「へ?」



「ガウッ!!」


「きゃぁ!!」




子狐は柚の手に噛み付いた。


気持ちよく昼寝をしていた所を急に尻尾をひっぱられ起されたのだ。




怒るのは当たり前。




柚の手からは赤い血がにじんでいた。