赤、青、白、黄色、桜色、紫




たくさんの色の花達が、風になびかれ舞を舞っているよう。






「花の真ん中んとこ行こうぜ?」


「はい!!」




花独特のいい香が体を包む。




瑠真と柚は花畑の真ん中あたりに腰を下ろした。




「いい香・・・♪」

柚はニコニコ笑っている。


「あぁ」

その隣で柚を見ながら微笑む瑠真。








この時がずっと続けばいいのに――。









「そういえば!!」


花を微笑みながら見ていた柚が瑠真のほうへ向き直った。




「ん?」



「さっきは何故あの場所に居られたのですか??」




ずーっと思ってた事だ。



「あー、柚に会いに行こうと思ってな♪」


「へ?」



「水陽の国に行く途中ちょうど柚をみつけたってわけだ!」






運命感じねーか??なんて言いながら瑠真様はニッと笑った。