「良かった!んじゃ行こうぜ!」


そういって瑠真は柚の手を引き森へ続く道へと歩んだ。





あたしは森に入るのが初めて。


ずーっとお城にいたから。



外に出るのは村へ行くか庭へ行くか・・・



そのくらいしかない。






「森って・・・すごいんですね」

物珍しそうに柚がキョロキョロと森のあちらこちらを眺めた。




「そーかぁ?俺は飽きるほど来てるからな~」




「瑠真様はどちらへよく行かれるんですか?」


瑠真様の顔を覗き込んで聞いた。




瑠真様はいろんな所に行っていそうだから、気になって尋ねてみた。





「ん~?今からいくとこっ!俺がガキん時から気に入ってる場所なんだ!」


ニッと笑った。





瑠真様のお気に入りの場所・・・



どんな所なんだろう。