「許してくれとはいわねぇ。言えるわけねぇ」




瑠真様は真っ直ぐと私の目を見て話を続けた。


一時も目を逸らそうとはしない。









「でも・・・」





「・・・」











「俺等は自主的に・・・「柚姫様・・・?」




「・・・?!」




瑠真の言葉は何者かによりさえぎられた。





さえぎった声の主は少し離れたところにいるのだろう。


辺りが暗いせいもあって姿がよく見えない。




あちら側も同じ状況のようだ。






「ちっ・・・!!また邪魔がはいりやがって!!」



「きっと若殿様です!!逃げて!!」




チラッと柚を見てまた視線を声がするほうへ戻す。









「っ・・・柚!!!!」