「お、おい!どういうことだ!!」



霞の両肩をもって揺らす。


「瑠真は裏切られたんだよ!!!」




哀れむような目で瑠真をみる霞。



「・・・!?」




その言葉に肩から手をはなした。





柚が・・・祝言?










「私だったら・・・瑠真を裏切ったりしない」


「!?」



ガバッ


瑠真の胸に顔をうずめ両腕はしっかりと背中に回されていた。





「なっ!?」



「姫様は・・・若殿様をえらんだの」





さらにギュッと抱きしめる腕に力を増す。







そして・・・



ニヤリと笑っていた。