「永朋様・・・1つ、お聞きしたいのですが・・・」
「なんでも言ってくだされ」
永朋様はとても人柄が良い。
そんな人と・・・
私なんかが契りをあげてもいいのだろうか?
「私と一緒にいた、津志田の女中の郁という者の居場所を存じ上げませんか?」
「残念ながら・・・」
そうですか、と答えた。
永朋様も知らないとなると・・・
もう聞く宛てはない。
郁・・・
どこに行ったの?
不安な気持ちを押さえ、永朋様と城外へ出る。
杯をかわすべく・・・。
たくさんの村人達もきていた。
皆が私と永朋様が契りを結ぶ事を歓迎している。
これが・・・
1番言い決断。
間違っていない・・・
そうでしょ?