いくら、幼馴染でも友達以外考えられない。ずっとそんな風に
自分の気持ちを隠してた。でも隠そうと思ってもそれは、それで難しい…。



私の名前は内田 華那(うちだ かな)です。中学3年生、普通の中学生です。
性格は寂しがりやでお茶目な私。
そんなんだから幼馴染のアイツも気にする…。

ピーンーポーン。インターホンが鳴った。
「はぁい。」
時計をみると7時。起きたばかりだから不機嫌な声で返事をした。
『華那。学校行くべ?。』
相手は私の幼馴染の夏樹 龍弥。(なつき りゅうや)
顔はかっこよくてモテる。そして性格は見た目と全く逆。
悪そうに見える…がすごく優しい。
そんな顔とギャップに女子は惹かれるのだろう。
だから日々思う。龍弥が最近ムカツクと…。
「何で?。まだ7時過ぎでしょ??。」
私はボソッと呟いた。
『…日直…。』
学校から家までは30分以上はかかる…。
「あぁ!!。どうしよ?。」
『いいよ。待ってるから早く準備しろ。』
そう言い龍弥は玄関に鞄を置いた。
その間私は準備をした。


「ごっめん。遅くなって!!。」
あれから30分が経った。もう日直には間に合わない。
『おい。これじゃー日直どころか遅刻じゃねーかよ!!。』
龍弥は少しピリっとした声で言った。
「…ごめん…どうしよう。」
『しょーがねーじゃん??。また明日やり直そう。』
龍弥は鞄を肩に掛けてだるそうに呟いた。
そして"お邪魔しました"なんて言ってドアを開けた。
『めんどくせーけど行くか…。』
「龍弥…言葉使い悪い…。」
ボソッと私は聞えない程度に言った。
『何か言ったか??。』
「…何でも無いです…。」
もう1つ問題がありました。最近龍弥の機嫌が悪くなります。
いきなり私に八つ当たりしてきたりします。
『華那。お前さ…永島 湧って知ってるか??。』
「永島…あぁ、湧君の事ね?知ってるよ!。」
しかも、湧君の事を色々聞いてきます。
湧君と何かあったのか…聞いても無視!!。
『あっそ。ならいいわ。』
そうして不機嫌になる…何が気に食わないのか私には全く理解が
出来ない…。
「質問しといて??。」
私が問い掛けると"別に"と言ってスタスタ歩いて行った。