抱きしめられたまま時間だけが過ぎていく。

帰らなきゃいけないのはわかってる…。
でも、お互いに傷ついて、何かにすがりつきたい気持ちも
痛いほどわかってた。

だからこそ

「じゃあ 帰る?」とは言えなかった。


 その場しのぎでもいい。

 暖かい腕の中で

 さびしい気持ちを

 一瞬でいい…

 忘れさせて。