「いいんだ、俺なんて……」 いじけてる。 部屋の隅に、壁を向いてうずくまる父さん。 仕方ないなぁ…。 「あ、あれだよ!きっと、母さん忙しくて………─」 と、そこまで言ったとき、後ろから、静かな声。 「母さん元気で留守がいい。」 「「なっ!?」」 「いや、やっぱ、鬼のいぬまの命の洗濯?」 ニヤリと笑って父さんを見つめる静くん。 「……………。」 黙り込む父さん。