団☆乱ラン【番外編】〜須具利家のシーズンイベント〜



「あ、ああああのっ………静先輩のお兄さんですか?あ、あた、郷田龍鬼(ゴウダリュウキ)と言いますッ!!以後、お見知り置きを!!」


息継ぎもままならないくらい一気に話しかける痛い奴。……動揺しすぎだ。



「…あ、ども。」



愛さんは一言、顔色一つ変えずサラッとかわしてから



「花梨?それ、何持ってたの?」


後光が射してるんじゃないかってぐらいの笑顔とは裏腹な、低ーい声で問いかけた。



「ち、ちっがぁうう〜もうっやだ〜だってこの子ったら、女の子の振りしてんのよ?オマケにコレ!“偽乳”よ!!あたしこういうの初めて見ちゃった!」


そう言って姉さんは痛い奴の胸を揉みまくる。

「なぁんだ。そっか、そうだね、花梨そんなの要らないもんなぁ…お陰で毎日良い心地を堪能してるし…ごめんな、ちょっとやきもちやいちゃった。」

「もうっ!やだっ愛ったら!あたしが愛以外にときめくなんてないんだからねっ!」

「「「………」」」



玄関で繰り広げられるバカップルの会話。


クネクネしながら話す姉さんに、デレデレ顔の超絶美形。


馬鹿馬鹿しい。


「そんな情報要らないからさ。」


「んもうっ!静ったら、恥ずかしがり屋さんなんだからッ!!」


そう言いながらも、偽乳を揉みまくる姉さん。


「コレ、マジ気持ち良いわ〜…癖になりそうよ。」


「花梨、もう止めなさい。彼固まっちゃってるよ。」

「ん?あれ、ホントだ。」


バッターン!!


姉さんから解放された途端、痛いヤツはその場に倒れ込んで、後頭部を壁に強打したみたいで───


ぴくりとも動かなくなった。





───
────
─────‥