「檸檬ちゃーん!無くなっちゃったよ〜!おかわり………ぃって…あれ?お客さんだ?」
マズい。益々ややこしくなりそうだ。
焼酎の空き瓶を片手にぶらぶらさせて、姉さんが玄関へとやって来た。
「…。」
「あんた誰?」
玄関で仁王立ちのポーズを決めて、右手の人差し指を立てて目の前の痛い奴をビシッと指さした。
「お姉ちゃんッ!失礼だよ!?」
「だってぇ、知らない人が我が家の玄関に立ち入ってるんだよ?アアッ!家宅侵入罪で訴えなくっちゃぁ〜〜キャハハハ!」
「あ、あたし怪しいものじゃありませんっ!」
「そうだよ!静くんの彼女なんだって……。」
「へ?…彼女?」
鳩が豆鉄砲喰らったような顔で痛い奴を凝視したあと、ヒラリと姉さんは玄関下に降りたって
「あんた、マジで静の彼女なの?」
失礼な程上から下までジロジロ値踏みしてからおもむろにぐわしっと掴みかかった。
「い 、いゃあああああ!!!!?」


