団☆乱ラン【番外編】〜須具利家のシーズンイベント〜


「ただいま。」


「あ、静くんお帰り!あれ?カックン!いらっしゃい!久し振りだよね!!」


「あ!天使だ!た、助けて檸檬ちゃんッ!」


檸檬に命乞いをする加藤。

ムカつく。


「静くん!カックン苛めたらダメだよ!」


「苛めてない。ただのスキンシップだ。」


なぜか、檸檬は加藤がお気に入りで“カックン”なんてあだ名までつけて懐いている。


気に入らない。


「なーに?騒々しいわね。あら、加藤じゃない?久し振り!」


「う、ウハッ!?は、ハイッ!おおお久し振りです…………花梨さん。」


姉さんの姿に恐れおののく加藤。



須具利家は加藤にとって檸檬を除いて全てが鬼門だ。



特に姉さんはヤバい。


挙動不審な加藤の泳ぐ目に、気づかないのか姉さんが加藤の手を掴んで


「ほら、遠慮しないで上がんな!」


「う、ウハッ!?ひ、引っ張らないで下さいッ!」


加藤のささやかな抵抗で、檸檬に向けられた縋(スガ)るような視線は完全無視され。


「檸檬!焼酎と氷!あ、おつまみも!」


姉さんのその声にいそいそとキッチンに向かって行く檸檬。


涙目の加藤は、姉さんに首根っこを掴まれてリビングへ。