腐れ縁でもある同期生の加藤は、僕の裏の顔も知っている利用数少ない人間の一人。
僕が檸檬命のシスコンだと言うことも──
大学内で知っているのは加藤だけ。
別に、内緒にする事じゃないんだが──
知られると、アレコレ詮索されて鬱陶しい。
「須具利先輩!…コレ……彼女からのプレゼントですか?」
「…」
ほら、鬱陶しい時間が始まった。
と言うか──
「悪いけど君、手を洗った?」
「え?」
「それ、汚れない純粋無垢な天使が作ってくれた物何だよね?」
「「「「「……」」」」」
「…ぶっ!天使だってさ─クククッ!冷血S野郎の口から、天使だなんて…ぶぶぶッ!は、腹が痛いッ……!」
腹を押さえてしゃがみ込んだ加藤。
………。
マジで鬱陶しい。
苛立ち度全開で、グーの拳で下に見える加藤の頭に向かってガツンと一発、お見舞いしてやった。
「痛ッ!?なにすんだ須具利ッ!」
「馬鹿にするお前が悪い。」
「面白いから笑っただけだろ?何も殴んなくても─天使に言いつけ…グブッ!」
口の軽い奴にはお仕置きが必要だ。
「加藤くん?“口は厄の元”を身をもって教えてあげよう。」
僕は、見下ろす加藤の首根っこを掴んでずるずる引きずりながら、研究室のドアを開けた。
「鬼っ!悪魔っ!…お、お前らボーっと見てないで助けろッ!─助けてくれーーー!」
ジタバタ暴れる加藤は、本気で鬱陶しい。


