「…今までの会話の中でどこをどうとったら、嬉しいなんて言葉に至るんだ?」


「こんなに思われているなんて…ああっ!こんな事なら、ぐずぐずしないでもっと早く告白するんだった!」


─オイッ! 無視かよッ!


「相思相愛だったなんて…」


うっとりとしたようなその声に苛立ちを通り越して、馬鹿馬鹿しくなってきた。


「……。」
僕の声なんて完全無視。

ムカつき過ぎて、訂正するのも馬鹿らしい。


「勝手にやってろ。妄想女。」


吐き捨てるようにそう言って、その場から立ち去った。



こんな所でもたもたしてられない。


大事なプレゼントを研究室に置きっぱなしだ…