「素敵です…私、須具利先輩を好きになって良かった。」


「は?」


「突き放すのは、愛があるからですよね?」


「なっ!?」


「他の女の子達の嫉妬から私を守る為でしょう?大丈夫です!私どんな卑怯なイジメにだって屈しませんから!」


開いた口が塞がらないとはこの事。


いったい、コイツの思考回路の構造はどうなってるんだろうか?


こういうヤツを“痛い奴”と言うんだろう。




『静くん、知ってる?最近は“S系男子”が流行なんだって!静くんなんてピッタリだね!』


「………。」


檸檬が冗談半分に言っていたのが頭を過ぎって──


!!!!!!


檸檬のプレゼントを忘れていた事を思い出した。