団☆乱ラン【番外編】〜須具利家のシーズンイベント〜



事務所に入ると、あたしの机の上には10個の包装された物が山になってひしめき合っていた。


おもわず、顔がニマッとしそうになった。


いけないいけない!


あたしは、困った顔で、机の上を見つめて見る。

これも、作戦だ。


手放しで喜んで、あたしが、“鯛”を期待していることを悟られてはならないから。


一人一人の見返り品を想定して、あげるチョコの値段を計算し出したのだ。

あたしがここまでしているのに──
あたしの緻密な計算を壊す輩が、実は約一名いた。


同期入社の“円藤金汰”(エンドウキンタ)。


名前の通り?─金にうるさいし円藤はケチで有名だった。