「あ、昨日のデカイの。」 教室の入り口から、なんとなく聞き覚えのある声がした。 声のしたほうを見てみると(当時、視力がめちゃくちゃ良かった)、バレー部の六年生の男子の一人がいた。 「あっ…アンタは!!」 年上に(しかも昨日初対面)にアンタって呼んでしまったが、そんなことどーでもよかった。 デカイのって何やねん、デカイのって!!! さっそく文句をつけに、六年生のほうへ行った。