「Bye,Kazuhiko!」 「Bye」 アメリカ人の講師と挨拶を軽くかわして、やっと俺の今日の講義が全て終わった。 教室を出ると、陽は既に傾いている。 俺は真っすぐ家に帰ろうと、校門に向かい歩き始めた。 その時。 「カズくん…?」 俺の背中に向かって女の声が放たれた。 俺のことをこんなフザけたあだ名で呼ぶ女と言えば……