「…華霞(かすみ)ちゃん、どーしたの?オジサンが話聞くよ?」 キラキラ光るドレスの間をすり抜けて、ごつごつした厚い手がうちの太ももをせわしなく揉み続ける。 その手の先が太ももの付け根に達し、危うく感じそうになったところで、うちの意識が返ってきた。 「ああ、野村(のむら)さん。何でもないんよ。どう?まだまだいけるやろ?」 そう言いながら気持ち悪いゴツイ手をお酒の入ったカップにうまく移動させる。