「ここまでこれたんも、ホンマカズくんのおかげや。ありがとな」 うちが改まってお礼を言うと、カズくんは照れたのか、軽く頭を掻いた。 「いや。全ては香織の勇気だろ?俺は軽く手伝っただけだから」 カズくんはそう言うけどな、うち、カズくんと出会ってなかったら、ずっとあのまんまやったんや。